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【万博公園】あの衝撃にタイムスリップ!【EXPO'70パビリオン】(2012.08.03)

日本万国博覧会「虹の塔」(EXPO'70パビリオン)

大阪府吹田市にある「万博記念公園」へ行ってきました。今回は家族ではなくて、来阪した東京の知り合いと一緒。万博の記念館「EXPO'70パビリオン」は面白かったです。知り合いとは年代が同じなので、当時に受けた衝撃など想い出を語り、少しばかりタイムスリップしたカンジでした。

虹の塔
回廊のいたるところに、パビリオンのペーパークラフトが展示されていました。そのいくつかを後述でご紹介します。まずは「虹の塔」です。テーマ:心の調和。弥生式時代の銅たくに似た塔で、先端から水を噴霧して虹を描きます。ステージでは煙のショーが上映されます…実はこれ、当時のスタンプ帳からの引用文です。「虹の塔」は、正式には「日本専売公社館」なんですけれど、「太陽の塔」、「エキスポタワー」と並び、万博のシンボルとされていた「塔」でした。


万博公園「太陽の塔」万博公園「EXPO'70パビリオン」エントランス

「万博公園」は、1970年に開催された「日本万国博覧会」の跡地で、その施設(パビリオン)のほとんどは、閉幕後の2〜3年で解体されました。「太陽の塔」と共に、現在も残る「鉄鋼館」は、2010年3月に万博の記念館「EXPO'70パビリオン」としてオープンしました。入館料は200円、中学生以下は無料。ただし万博公園の入園料は別途購入しなければなりません。


日本万国博覧会「電気自転車」(EXPO'70パビリオン)日本万国博覧会「電気自転車」(EXPO'70パビリオン)

電気自転車(三洋電機)
「EXPO'70パビリオン」の「常設展」は、「鉄鋼館」の周囲をぐるっと回る回廊に展示されています。まず最初のコーナーは「EXPO'70への歩み」。まぁ、展示内容のすべてが「歩み」なんですが(笑)。1970年当時を振り返る意味でも、大変興味深いものがたくさん展示されています。その中でも面白かったのが「電気自転車」。今ではパナソニックグループとなった「三洋電機」が開発。10台を報道関係者に貸し出したそうです。その詳細なスペックは不明ですが、現行の電動アシストそのものですよね。


日本万国博覧会「電気自動車」(EXPO'70パビリオン)

電気自動車(ダイハツ工業)
「電気自動車」は有名ですね。展示車はピンクとオレンジのツートンカラーですが、私は当時の印象として、ホワイトとブルーのツートンカラーが強いです。この「電気自動車」は、会場内の交通機関として一役を担っていたわけですが、実は閉幕後も「万博公園」の交通機関として走り続けていたんです。「ダイハツ工業」が開発した「EV taxi」は、なんと275台も走り回っていたらしい。オート三輪の「ミゼット」をそのまま電気自動車にしたような「DBC1」も配達用に使われていたそうです。


日本万国博覧会「ソ連館」(EXPO'70パビリオン)日本万国博覧会「ガス・パビリオン」(EXPO'70パビリオン)

ソ連館
「ソ連館」高さ100mの主柱を中心に、三角形を多く取り入れ、ダイナミックで重量感があり、ソ連の絶えざる前進を流れるような稜線を示しています…(日本万国博覧会「STAMP COLLCTION」より引用)。ソ連崩壊してるやん(笑)。その大きさ、美しさはピカイチでしたね。

ガス・パビリオン
テーマ:笑いの世界。曲線を活かしたユーモラスな建物。左右の壁面と床のスクリーンを使った笑いのストーリーに、ミロの美術品が展示されています…(日本万国博覧会「STAMP COLLCTION」より引用)。ん? どういうこと? マルチスクリーンで「笑いのシンフォニー」という愉快な映像が上映されていました。クレイジーキャッツがオーケストラ演奏してましたね。


日本万国博覧会「ブリティシュ・コロンビア州館」(EXPO'70パビリオン)

ブリティッシュ・コロンビア州館
「ブリティッシュ・コロンビア州館」は、最高50mのモミの木の原木を並べたパビリオン。これには驚きましたね。低いところによじ登ることもできました。でも、館内の様子は忘れましたね。


日本万国博覧会「オランダ館」(EXPO'70パビリオン)

オランダ館
テーマ:開放を通じての進歩。「3次元のフィルム・ハプニング」が売り物。スクリーン・トリックで何千人ものオランダ人があいさつしたりします…(日本万国博覧会「STAMP COLLCTION」より引用)。箱型のユニットを積み木のように組み立てた建物には、海抜-4m50cmを示す部分がブルーに塗り分けられています。これは「海抜ゼロメートルの国」を表しているそうです。これはペーパークラフトなので、本物のイメージとは若干違うのですが、私は当時、銀色をベースにオレンジ、ブルー、イエローが配色された斬新さに心を奪われました。


日本万国博覧会「みどり館(アストロラマ)」(EXPO'70パビリオン)日本万国博覧会「東芝IHI館」(EXPO'70パビリオン)

みどり館
テーマ:アストロラマ。多次元の世界。巨大なドーム状の展示館では、世界で初めて全天全周映画「アストロラマ」が、ダイナミックな超立体映像を展開します…(日本万国博覧会「STAMP COLLCTION」より引用)。わかりやすく言うと、お椀を被せた内側すべてに動く映像が映し出されます。たとえば、馬の駆ける映像が360度ぐるっと回ったり、ジェットコースターの進行方向と後退方向がシームレス映像として同時に投影されます。「みどり館」は旧「三和銀行」(三菱東京UFJ銀行)の取引先企業グループ「みどり会」が出展。だから建物は虹色なのに「みどり館」なんですね。

東芝IHI館
テーマ:希望-光と人間たち-。グローバル・ビジョン(世界的な視野)は平たい球形劇場で、観客は昇降できる回転客席に乗ったまま観覧できます…(日本万国博覧会「STAMP COLLCTION」より引用)。三角錐のテトラ・ユニットで組み上げた立体格子フレームは、1本の柱も使用されていません。これに赤いドームが吊り下げられている構造には驚かされました。中央には昇降回転客席があり「空中球形劇場」として、360度の9面マルチスクリーンで「光と人間たち」が上映されました。


日本万国博覧会ペーパークラフト

当時の万博会場を再現したペーパークラフトです。「太陽の塔」には大屋根があり、その下に「お祭り広場」がありました。現在の万博公園では、「太陽の塔」だけが残されていると思われがちですが、「お祭り広場」は健在だし、ボールジョイントの支柱が一本、北西側に残されています。


イサム・ノグチ「月の世界」(万博公園)

「平和のバラ園」に残るイサム・ノグチ氏の作品「月の世界」。これは当時、「お祭り広場」の後方に「天の池」という水上ステージがあり、その中央で噴水として使われていたものです。これ自体から水が出てくるのではなく、周囲から噴き上がるものだったと思います。球体の下半分が水中に没していたので、現状のモニュメントと結びつかない方も多いのではないでしょうか。


お祭り広場に残された大屋根の支柱(ボールジョイント)

この日はいい天気だったけど、暑いし人影なし(笑)。広い駐車場には、私のクルマがぽつんと帰りを待ちわびていました。万博の記念館「EXPO'70パビリオン」は、万博ファンの私にとっては聖地と思えるようなところ。少年時代に衝撃を受けた、私の原点が詰まっています。万博ファンならずとも興味的な展示ばかりなので、ぜひ訪れていただきたいところです。

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